消えて結ぶ幻の国キネマの世界 北海道夕張市本町 キネマ街道 ワンダートラベル81

不定期連載でお届けしている、「フツーじゃない旅」のカテゴリー、ワンダートラベルシリーズ

北海道シリーズがまだまだ続きます。

夕張シューパロダムに行った後、すぐそばにあった南部青葉町に立ち寄りましたが、その後は目的地の一つであった夕張市の中心部あたりに車を進めました。


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夕張、ワンダー物件には事欠きません…


今回の北海道旅行をダイジェスト版で簡単にお届けした記事もごらんいただければ幸いです↓

北海道ワンダーツアー行ってきました(笑)



さて、今回の北海道のワンダースポット、どんな不思議な世界が待っているのでしょうか?

続きをどうぞ↓




前回までのお話で、夕張シューパロダムや、すぐそばにあった南部青葉町で散策した後、夕張市内の中心部を目指しました。

その途中、車窓から大きな煙突が見えたので、ちょっと寄り道してもらいました。


それがこちら!!

ドーン!!

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デカイ!!
遠くから見ても目立つ大きさです。


RXと比べてもこのサイズ。

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何の煙突かと思ったら旧北炭化成工業所という施設のコークスの煙突だったみたいです。

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高さは63mと超巨大。
それが出来たのは昭和35年と、かなり歴史のある煙突みたいです。
今ではその役目を終え、ユーパロの湯という温浴施設のシンボルとして保存されています。

ユーパロの湯は私たちが訪れた時は休止中でしたが、平成28年7月30日より営業再開したみたいです。
行くのが2週間早かったみたいです^^;



それにしてもドデカイ煙突です。

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ちょっと離れた通り沿いからでもこの煙突は目立つので、この煙突を目指して走ればユーパロの湯にたどり着くというわけです。ユーパロの湯は24時間営業みたいなので、ライダーの方やドライブの休憩スポットとしてはとても良さそう。



しかし、この大煙突、近づいてもその迫力に圧倒されるばかり。

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これが昭和35年、今から55年も前に作られたとは。


先端部分を望遠で撮ってみました。

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昭和の息吹を感じられませんか?
高度経済成長期の勢いを感じます。



さて、煙突の撮影をした後は、そのまま夕張の市街地へ向かいます。
駐車場に車を止め、少し夕張の市街地を散策してみることにしました。

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夕張では、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」というイベントが、1990年から町おこしの一環で行われていたそうで。
たしかに、北海道に馴染みのない私でも、「夕張=映画の街」という印象があります。

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は、2006年までの17回で約33万人の人出があったそうですが、夕張の財政悪化に伴い2007年は中止(有志主催による「ゆうばり応援映画祭」は開催)。
翌2008年から復活開催されたそうです。

かつて炭鉱で働く人のためにできて繁盛した本町商店街は、炭鉱跡地にできた石炭の歴史村にちなんで歴史村商店街と呼ばれていたそうですが、映画のある街ということで、2000年から映画の絵看板を並べ「ゆうばりキネマ街道」と名付けられたそうです。

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↑クリックで拡大します。

町の至る所に、レトロな映画看板が掲げられていますが、日焼けしていて若干寂れた雰囲気になっています。
ですが、それもまた味になっています。


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町の中心部分?には、顔出しできるパネルと、幸福の黄色いハンカチをモチーフにしたと思われる黄色いハンカチがなびいています。

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抜けるような青い空と、黄色いハンカチが見事なコントラスト。



この顔出しパネルの奥の坂を登ってみます。

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↑クリックで拡大します。

日曜の昼間ですが、人影はまばら。
でも親子がいるのは少し安心します。



坂を登る途中でも、廃墟と思しき建物がいくつか見えます。

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↑ぜひクリックして大きなサイズでどうぞ。

木造の建物が今にも崩れそう。
でも木造のレトロな建物が、また味になっているんですよね…
映画看板もどこか物悲しい雰囲気。
天気が良いのが救いです。



そんな中、ひときわ異彩を放っている物件がありました。

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斜面に作られたとても大きな建物です。
もともとはロッジだったのでしょうか。それとも個人のお宅だったのでしょうか。



坂を登り切ったところが、こちらの建物の上部入り口にもなっていました。

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それにしても、この大きな建物の廃墟は絵になっています。
「撮ってくれ」と語りかけてくるものがあります。

今回のワンダートラベルのタイトルに使ったのもこの一枚。

木造の木の色、錆びた途端の赤、そして抜けるような青空…それぞれのコントラストがとても美しいとさえ思います。


その一部をズームして切り取ってみました。

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独特な形状の窓に映る青空、めくれた途端のギザギザ、木造の壁面…
言葉では表現できない退廃的な美しさを感じてしまうのは私だけでしょうか?
こういう風景に出会えるから、ワンダートラベルはやめられません。



こちらの建物は斜面に立てられており、上階の入り口が坂の上にありましたが、窓が割れていて中を覗くことが出来ました。

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見るからに建物が歪んでいるのがわかりますね。


ズームして中を除いてみます。

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ムムム…
なんとも言えない空気が中に取り巻いているのを感じます…
靄がかかっているようにも見えました…


しかしさらにズーム。

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中に入る勇気はありません。
微妙な生活感。最近見かけないレトロな建具やふすま紙など、時代を感じさせます。

しかし、窓も開いた状態で、冬場はどうなってしまうのでしょう?




さらに、散策を進めます。

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スナックが多いです。
営業しているお店もあるのでしょうか…


こちらは営業していなそう…

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↑クリックで拡大します。

こちらも倒壊しそうなほどの廃墟っぷり。
あといくつ冬が越せるか…

特徴的な窓枠や一階部分の壁など、以前はカフェーのような物件だったのでしょうか。



通りをそのまま抜けていくと、飲み屋の集合看板があります。

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このうち、何件が生き残っているのでしょうか…

そして、この先に私たちが目指したお店があったのでした。
それはまた別の機会にD級グルメ通信で書きたいと思います。



そんなこんなで夕張の中心地であろう本町地区を散策してみましたがいかがでしたか?
この日は天気に救われた気がします。廃墟化が進んでしまっている町ですが、逆に写欲は増します。

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もう少し時間があればもっと広く散策してみたいですね。またリベンジしたい夕張でした。

北海道をめぐるワンダートラベル、まだまだ続きます。
お楽しみに^^

「フツーじゃない旅」のカテゴリー、ワンダートラベルでした。



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