今回お届けするのは、昨年の春に思い立ったが吉日で世界遺産を見に行った時の話の続きです。

以前には、伊豆の国市で韮山反射炉を見た話をお伝えしました↓

その続きで、その足で居ずにある廃鉱山に向かったのでした。
続きをどうぞ↓
伊豆に早朝からドライブに繰り出し、開園前に韮山反射炉を見た後、そのあたりでうなぎを食べて、もう一つの目的地を目指します。
それは、伊豆市にある、金の採鉱施設跡。

↑クリックで拡大します。
大仁金山です。
大仁鉱山とも呼ばれるこの採鉱施設跡は、実はものすごくフレンドリーな場所にあります。
伊豆温泉村というスパリゾートの駐車場に隣接しています。

こんな感じに駐車場が目の前にあるので、廃鉱山とツーショットを撮ることも容易です。
というか、他の車もフレームインしてしまいますが^^;
なので、この立て看板があるのです。

天気のせいもあって、何か物々しい雰囲気になってしまっていますが、アクセスもしやすくとても開放的な廃墟と言えます。
この日は温泉村には立ち寄らず、そのままこの大仁金山を撮影。

この大仁金山は、江戸時代の天正年間(1573~1592年)に発見され、土肥、縄地、湯ヶ島とならぶ伊豆金山として採掘されて興隆していたそうですが、その後江戸末期に休山。
昭和の時代になり、1935年に帝国産金興業に買収され、浮遊選鉱工場が建設され、再度金の採掘が開始され、一時は月産で20kgの純金が取れるほどになっていたそうですが、1973年に閉山。
ヘルスセンターなども併設されていたようですが、現在は解体され、伊豆温泉村になったみたいです。
他者様のブログですが、在りし日の大仁金山の写真が残っていたのでリンクを貼らせていただきます。
http://www.funkygoods.com/hai/oohito/oohito_a.html
ぜひリンク先でご覧になってください、かなりの迫力です。
オリジナルラブのミュージックビデオとしても使われていたようです↓
駐車場から左奥へ進むと、この山を登る道がありました。

もしかしてこの大仁金山の上に出れるかも…?と思い、登ってみます。

苔に覆われた用水路が、綺麗だったのでパチリ。
大仁金山の採鉱施設跡の上あたりまで登ったところで、何やら建物がありました。

ただの倉庫のようですが、外に放置されている遊具があります。

これは…
けっこうな年代物のように見えます。
もしかして、ヘルスセンターとして営業していた頃の遺物でしょうか。
さらに奥へ進むと、ゴミが投棄されていますが、少し開けてきました。

このあたりのゴミも、ヘルスセンターだった頃のものかもしれません。
そのすぐ先には、開けた広い敷地が出てきました。

ここはもしや…

まさに先ほど駐車場から見上げていた場所のようです。
普通に歩いて来れました。
開かれた廃墟ですね(笑)
眼下には伊豆の街並みを見下ろすこともできて、なかなかの眺めです。

伊豆温泉村の建物の屋根が直ぐそばに見えます。
直近で見る大仁金山の採鉱施設跡は、むき出しのコンクリートがなかなかの迫力。

もともとあった施設が解体されたのは1999年だそうで、20年位かけて、これだけ自然が侵食してきているんですね。
まさに栄枯盛衰、朽ちた文明が自然に還る様を目の当たりにしている感じがします。
ラピュタの世界観のよう。
まだ寒い季節だったので、自然も枯れ気味ですが^^;
さらに上へと登る階段がありましたが…

自然が蔓延りすぎているので、断念。

何がどうなっているやらわかりませんが、苔やら何やらが成長して不気味な造形物になっていました。

鉱物が染み出してきているんですかね。
駐車場から見上げた時に見えていた、赤錆びたタンクのようなものも近くに見ることができます。

これは貯水槽なのかシックナーなのかはわかりませんが、存在感がありますね。
上から覗いてみたいですが、ドローンでもないと無理かな。
廃墟越しに見える街並みというのも、なかなかオツなものです。

錆びてしまって、もう動かない歯車も、どこか力強く退廃的な美しさがあります。

いつまでこうした状況で残されるかわかりませんが、産業遺産として残っていてほしいものですね。
伊豆にドライブに行かれる方は、伊豆温泉村に立ち寄って、ついでに大仁金山も下から眺めてみてはいかがでしょうか。
「フツーじゃない旅」のカテゴリー、ワンダートラベルでした。
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