今回お届けするのは、前回からの続き、毎年恒例となっている年末に名古屋に行った後、ワンダースポットを求めて常滑に行ったときのお話です。

愛知県常滑市にある、「やきもの散歩道」という焼き物の街を散策しましたが、これがとても非日常感のあるフォトジェニックな風景がいっぱいでした。
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前回記事では常滑にある巨大招き猫をお届けしましたが、そこから散策を再開です。
巨大招き猫(とこにゃん)が見守る街 愛知県常滑市やきもの散歩道 ワンダートラベル96

とこにゃんのところから散策を開始し、常滑の町並みを歩きます。

常滑の町並みは、レトロな雰囲気が色濃く残っていて歩いているとタイムスリップしたような錯覚さえ覚えます。

どんどんと奥へ進んでいきます。
街中には煙突がたくさん残っています。

それでも全盛期の頃からはだいぶ減ってしまっているのでしょうけれど。

明治の頃から焼き物の街として栄えていたとのことで、その頃から現存している建物もまだあります。

でもその朽ちた姿は、だんだん自然と調和していて、ラピュタ的な美しさもあります。
愛知にもこんなに素敵な場所があるんですよ。
誰ですか、見どころがない県なんて言ったのは!(笑)

こうしたちょっとした廃れてしまった生活感にも、美を感じてしまいます。
街撮りで、こういうものに注目する人はあまりいないかもしれませんが、私の視点はこうした風化してしまいそうな昭和の記憶などを写真に留めておきたいというところです。
常滑やきもの散歩道には、坂がいろいろとあり、それぞれに名前がついていてユニークな風景が広がります。

こちらは「でんでん坂」と言うそうです。

名前の由来は、この坂の上の丘がでんでん山と呼ばれたいたためだとか、船が来るとデンデン太鼓をたたいて知らせたからなどと言われています。

瓶が埋められた土手はスゴイ非日常感ですよね。
他にも土管坂などいろんな坂があります。

地面にも陶器が埋められていたり、すごく面白い風景です。
この日は大晦日だったので人もまばらでしたが、普通の土日には多くの人で賑わいます。

ここは何処なんだ?というくらい不思議な風景がここにはあります。

日本にもこんなユニークな場所があるんですよ。
歩いているとひときわ高い煙突がありました。

これもちょっと斜めに見えますが…
大丈夫なのかな。
よく見ると一部に穴が空いています。
その穴をよーく見てみると…

ハトがいました(笑)
これもまたワンダーな風景。
こうした一枚に出会えるから、カメラ散歩は楽しいんですよね。
今回のもう一つの目的である、登り窯を目指します。

こちらは1887年(明治20年)頃に築かれた窯で、1974年(昭和49年)まで使用されていたそうです。
日本で現存する登窯としては最大級だそうで、1982年(昭和57年)に国の重要有形民俗文化財に指定されました。
そして平成19年11月に「近代化産業遺産」に認定されました。

登り窯とは、窯業で陶磁器等を大量に焼成するために、炉内を各間に仕切り、斜面等地形を利用し重力による燃焼ガスの対流を利用して、炉内の各製品を焼成時に一定に高温に保てるよう工夫された窯の形態のことをいうそうです。
この登り窯の脇を登っていくと、煙突が見えてきます。

数年前に訪れた時、感動した風景でもあります。
煙突の脇からは登り窯の炉の脇の部分を覗くこともできます。

これからここを降りていきます。

炉の内部も見ることができます。

これまた非日常感があってワクワクしますね。
下り終えたところから見上げるとこんなふうに見えます。

日本の近代遺産にこれだけ近くで触れることができるのは貴重な場所ですね。
まだまだ撮れ高があるので、別の機会に常滑やきもの散歩道第三弾もお届けしたいと思います。
まだ常滑に行ったことのない人は、とてもフォトジェニックな街なのでお散歩に出かけてみることをオススメしますよ^^
「フツーじゃない旅」のカテゴリー、ワンダートラベルシリーズでした。
