ジャガーI-PACEを1ヶ月お借りしていましたが、それも終了しました。

私のジャガーI-PACE1ヶ月生活も終わり、ジャガー・ランドローバー・ジャパンさんに返却してきました。
1ヶ月いろいろ使ってみた感想などを動画にまとめました。
まずは最初に内外装のレポートをアップしました↓
ジャガーI-PACE HSEという最上級グレードに、270万円以上のオプションをてんこ盛りにして、1,460万円というすごい価格のクルマになっていました。
1ヶ月という期間ながら、私が乗ってきたどのクルマよりも高いかも^^;
今回のブログでは、ジャガーI-PACEの内外装で、良かった点・悪かった点を箇条書きでまとめてみたいと思います。
ご興味ある方は続きをどうぞ↓
ジャガーI-PACE HSE のエクステリアについて
ジャガーI-PACEに1ヶ月乗ってみて、見た目のはとても満足していました。
とは言え、100%満足できるクルマも無いわけで、ネガポイントもありますのでまとめてみましょう。

良かった点
・EV専用設計で何モノにも似てないプロポーション
・20インチの大口径タイヤを履きこなすデザイン
・4.7mの全長に3mのホイールベースという、極端に短いオーバーハング
・シーケンシャルウインカーを流れるのと流れないのを選べる
・ボンネットのエアスクープやルーフスポイラーなど空力を計算した無駄のない造形
・工業製品として優れた品質

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ジャガーI-PACEのエクステリアのデザインとしては満足ですね。
2mに迫る全幅がド迫力で、何モノにも似てないカタチはユニークです。

それでいて、ジャガーらしい質感も確保されているので、工業製品としても見ていて安心感があります。
よく比較されるテスラは、チリが合ってなかったり、ドアヒンジに不安を感じたり、どこかアメ車感がある感じがしたので^^;

メルセデスのEQCも、GLCの要素が残りすぎていて新鮮味がありません。

ジャガーI-PACEは、テスラやEQCほどの未来感はありませんが、奇をてらわず従来のトラディショナルなクルマのデザイン文法から外れない範囲で、プロポーションだけEV専用設計の良さを活かしたという印象。

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PACEと名のつく通り、ジャガーの中ではE-PACEやF-PACEと同じSUVに分類されます。
EVスポーツと呼んでもおかしくないくらい、低重心でハンドリングもスポーティなのに、あえてPACEというSUVの名をつけたのは、4人座れる快適性があるからという面もありそう。

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フロントにエンジンを積まないEVだからこそできる、キャビンの広さゆえですね。
悪かった点
・充電ソケットのフタが樹脂製で開閉時の質感が低い
・ロングホイールベースで大口径タイヤなので小回りがきかない
充電ソケットのフタは開閉したときに樹脂製なのでパカパカと軽い感じで、高級感は感じません。

欧州車は最近はフューエルリッドは樹脂製が多いですね。
国産だと軽自動車でも金属のものはまだ多いですが。
そしてホイールベースが3mもあるので、小回りは効かないですね。
I-PACEの最小回転半径は5.99mと、ほぼ6m!
そりゃ小回り効かないわけだ…。
なので駐車場などでは切り返しに難儀しましたし、狭い路地から出るときも思いの外大回りで苦労しました。

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ジャガーI-PACE HSE のインテリアについて
続いては内装についてです。
1500万円近い価格なので、良くて当たり前というレベルですが、それでも価格に対しての不満点はあります。
良かった点
・ハイテクと伝統が融合した質感高い内装
・ダイヤル天板が液晶になるなど、ハイテク極まるインフォテイメントシステム
・カスタマイズできるデジタル液晶メーター
・フルレザーダッシュボードや天井スエードなど、マテリアルが豪華
・後席頭上まで広がるパノラマルーフ
・EVスポーツとしては広い後席
良かった点としては、オプション満載なので、内装の質感が上がっていたこともあり、手に触れる部分のマテリアルには不満はなかったですね。

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テスラに比べたら、オーソドックスなインテリアデザインですが、それ故に各部の素材感や精緻な工業製品としての良さがあります。

まず、テスラと圧倒的に違ったのはシートなどの縫製ですね。
これは結構違います。ジャガーは本皮の質感も厚くて良いですし、ダブルステッチになっていたり、芸が細かい。
そしてTouch PRO DUOという、2画面の液晶モニターが並ぶ、ナビとエアコン操作パネルは先進的。

エアコンのダイヤルの天板が液晶になっていて、ダイヤルを引いたり押したりすると、表示される内容が変わり、シートベンチレーションや風量などの項目が現れます。

これはハイテク!

今まで見てきた内装の中で、もっともハイテク感がありました。
そして私の大好きなデジタル液晶メーターですが、これもカスタマイズ性があり、ワンダイヤルやツーダイヤル、地図全画面などいろいろ選べるのは良いですね。

さらに、ヘッドライニングもスエードになっていたり、超広大なパノラマルーフが装備されていたりと、内装の質感に関しては素晴らしいものがありました。

ただ、これらもすべてオプションなので、質感や装備を求めると必然的に価格が上がります。
悪かった点
・ブレーキホールドが無い
・ドアのイージークローザーがない
・フットペダルは質素
・メーターの地図はあくまで補助で、拡大縮小などはできない
・ナビや操作パネルの動きがもっさりしている
・後席アームレストが質感不足
・豪華な装備は全てオプションで付けると高額になる
これらはすべて、高い価格を考慮した場合の不満と言ってもいいでしょう。
通常の車なら気にならないところですが、1500万円近い価格となると、付いていて欲しい装備がいくつか付いていませんでした。
例えば、ドアのイージークローザー。
1000万円クラスのクルマには結構当たり前に付いていますね。
そして電動テレスコチルト、これも1000万円クラスのクルマなら付いていて欲しい装備です。
全体的に質感が高いのに、フットペダル類は意外と普通でした。

さらに致命的なのが、電動パーキングブレーキはあるのに、ブレーキホールドが付いていない点ですね。
これは痛恨です。
電動パーキングブレーキは採用されているので、アダプティブクルーズコントロールは全車速追従で停止保持もできるのですが、信号停止時のホールド機能がありません。
ライバルメーカーのフラッグシップモデルでは当然装備されているので、価格帯で比較したときに不満となる部分です。
そして良い点で挙げたデジタル液晶メーターですが、地図表示は出来るものの、アウディやメルセデスのように任意での拡大縮小などには対応しておらず、あくまで補助的な役割にしかなりません。このあたりはボルボやBMWと同程度です。

そして、Touch PRO Duoのナビですが、操作性がもっさりしていて、タッチしてから画面が切り替わるまでのラグが大きいです。
このあたりも、ライバル勢と比較すると劣る部分ですね。
最後に一番の大きな不満としては、どれもオプションが高額で、質感や装備を上げていくと高価になってしまう点です。
こちらの試乗車にも、270万円ものオプションが添加されており、小型車1台分の価値があるのかと聞かれると、難しいところです。
53万円もするカーボンパッケージやエアサス24万円などは好みによると思いますが、HSEという最上級グレードなら、内装のレザートリム30.6万円やステアリングヒーター3.7万円、ヘッドアップディスプレイ10.3万円などは標準でついていたら良いのにとは思います。
ジャガーI-PACE HSE の走りと充電について
続いては走り&充電についての良い点・悪い点です。
良かった点
・どっしりとしたステアフィール
・踏めばドカンと速い加速
・どの速度域からでも踏んだ瞬間に立ち上がるトルク
・アダプティブクルーズやレーントレース機能の制御は◎
・高いボディ剛性と低重心によるスポーツカー顔負けの身のこなし
・ワンペダルで停止近くまで持っていける新しい運転間隔
・充電スポットは思っていた以上にたくさんある
と言ったところでしょうか。
走行性能に関しては概ね高評価です。
何しろ、加速フィールに関しては文句なしですね。
テスラほどの猛然とした加速ではないものの、あそこまで速いとドライバーまで酔うので、常識的な範囲でチューニングされた速さです。

扱いやすさはジャガーI-PACEのほうが良いですね。
そして充電スポットに関しても、心配するほど少なくはなく、EVGOGOなどのアプリを使えば、今いる近くの充電スポットを検索できるので便利です。

悪かった点
・とにかくブレーキタッチに違和感がある(踏んでいる途中で「ぐし」という突っ掛かりがある)
・20km/h以上じゃないと作動しないアダプティブクルーズコントロール
・ブレーキホールドがない
・上り坂での停止からの発進では、やや下がり気味
・急速充電30分では100kmも航続距離を稼げない
・公共の充電スポットでは30分経ったら移動しなければならない煩わしさ
・エアコンを入れると急激に減る航続距離
走る曲がるに関しては素晴らしいものがありましたが、止まるに関してはブレーキタッチが気になりました。
踏んでいる途中で、「グシ」という引っ掛かりを感じることがあります。
これはおそらく、回生ブレーキから機械式のパッドに切り替わる時のアクチュエータの問題ではないかと思いますが、1000万クラスの感性領域にもチューニングが必要となる価格帯となると、このブレーキタッチは看過できないです。

↑クリックで拡大します。
そしてやはり電パ教としては、ブレーキホールドがないのは痛恨です。
このクラスの価格帯で、ブレーキペダルを踏み続けなければいけないのは、悲しくなります。
ジャガー・ランドローバーも、新型イヴォーク以降はブレーキホールドも採用していっているので、今後のマイナーチェンジなどではブレーキホールドも追加されると思われます。

そして充電に関してですが、充電スポットは豊富にあるものの、30分の急速充電では100kmも航続距離を伸ばせないことが多々ありました。
50kmくらいしか増えてないこともありました。
そして、30分経ったら次の利用者のために、その場所を移動しなければならないというルールもあるので、時間に追われる感覚が多かったです。
サービスエリアでご飯を食べている途中でも、30分経ったらクルマを移動させなければならないのはストレスでした。
クルマに自分が振り回される感覚を楽しめる人なら、EVという新しい乗り物にも喜びを持って接することが出来るかもしれません。
時間になったら餌をやる、みたいなゲーム感覚でクルマの面倒を見る、そんな感覚でしょうか。
これは動画で見ていただいたほうが詳しく解説しているのでわかりやすいと思います↓
ジャガーI-PACE HSEを1ヶ月借りた感想・評価は?
今回、1ヶ月ものロングインプレッションをさせていただいたジャガー・ランドローバー・ジャパン様には大変感謝しております。
1ヶ月使ってみた率直な感想ですが、「デザインや内装の質感など、伝統と未来感の融合した何モノにも似ていない価値はある。走りも楽しく安心して速く、上質な乗り物として所有する喜びはある。ただし、ブレーキタッチやブレーキホールドなど1000万クラスとしては気になる部分もあり、またピュアEVとしてライバル勢よりも航続距離は長めとは言え、30分の急速充電を軸とした移動計画や食事を意識しなければならないのはストレスを感じる。それをゲーム感覚で楽しめるかどうかで、満足度は大きく変わるだろう。」と思いました。

インフラ面ではI-PACEに限らず同様なので、テスラだけではなくEVの選択肢の一つに、ジャガーI-PACEも加えてみても良いと思います。
埼玉近郊にお住まいの方なら、私のお世話になっている「ランドローバー浦和南店」さんをご紹介しますので、コメントいただくかPC版ワンダー速報の右カラムにあるメールフォームからメールいただければ、営業さんをご紹介しますので来店しやすくなると思いますよ^^
私もランドローバーに最初に行った時はかなり緊張してハードルが高かったので気持ちはわかります(笑)
私にメールするのがめんどくさければ、ホームページから試乗予約をするのも、スムーズに来店できるかと思います。
ということで、そろそろ新車の購入をご検討の方は、試乗や見積りなどで実際にディーラーに行く前でも・ディーラーに行った後でも、ネットで愛車の無料下取り見積もりをしておくことを激しくオススメしますよ。
何故かというと、営業マンから「今契約しないと納車が更に遅れる!」とか「今日ハンコ押してくれるならこの条件で!」とかプレッシャーかけられて、下取り価格の吟味をする前にうっかりハンコを押しちゃったりすることがあるからです(実際私も経験あり^^;)。
ディーラーでの下取り交渉で、良い条件を出すためには、予めネットなどで愛車の買取り見積もりを取っておいて、ディーラーでの下取り金額の交渉材料として使うのがかなりオススメの手です。
買取店で出た査定金額を持ってディーラーに行くと、値引き+下取りで価格交渉ができるので手ブラで行くより良い条件が引き出せる可能性が高いんです!
実際に私がおすすめしたこの方法で、ブログ読者の方から「買取店よりも良い条件でディーラーで下取ってくれた」という報告もいただきました^^
ディーラーによっては、値引きが良くても下取りの条件が悪いことも良くありますので、そういう時は、買取店に売却してしまえば良いですしね。
逆に、ディーラーで下取りの見積りをした後で買取店で査定する際には、ディーラーでの下取り見積もり額を予め伝えておくと、それ以上の価格で買い取ってくれることが多いです!
ちなみに、私がいつも使っているサイトはこちら。
かんたん車査定ガイド


最初にアンケートが出るので「乗り換えを検討している」ってボタンを押せばOK。

1分程度の入力で、ざっくりした価格感がわかるのでとりあえず調べてみるのも良いと思います。
ガチで売却価格を上げたいのならば、上記のような一括見積もりサイトに車の査定を入力すると、複数の買取店が実際に車を見て買取額を決めたいと電話をかけてきます。その際、複数の買取店を同じ時間にアポイントを入れます。
「同じ時間帯にしないで欲しい」と言われるかもしれませんが、「まだ他の買取店からかかってきてない」と言っておけばOK(笑)
次に買う車の納期がわかっていると、売却時期について聞かれた時に答えやすいと思いますが、もしわからなかったら「現在の愛車の価値が知りたい」と言っておけばOK。
買取店が集まったら、「入札制にしますので、査定金額を名刺の裏に書いて、せーので見せてもらって、一番高いところに売ります!」と言うと、最初からMAX価格で勝負してきます。
何社も別の時間にアポイントをとるのも時間がもったいないし、一番この方法が良い条件出る可能性高いです。
この「入札制で」というのがポイントです!
ブログ読者の方からも、この裏ワザでディーラー見積りより数十万円も高く買取店で買い取ってもらえた!というご報告も多数いただきました!^^
私自身もディーラー査定よりも最大で100万円以上高い査定額で買い取ってもらいましたよ!→その時の模様はコチラ
まじでディーラーだけの下取り見積もりではもったいないですよ!
オプション追加できるくらい、買取額に差が出ますからね。
本気で高く売りたい方は、お試しあれ^^
売却時期がハッキリしていない人は、「とりあえず愛車の相場が知りたい」と言えばOK。
ディーラー下取り額が適正かどうかの判断材料として、愛車の価値を知っておくのは良いと思います。
また、「残価設定クレジットで買っているけど途中で売却できるの?」って質問をたまに受けますが、まったく問題ありません。
こちらの記事にまとめているので、良かったらどうぞ↓
残価設定クレジットやローンの途中で中古車買取店に売却してしまっていいの?
私もいつも残クレで買ってますが、1年とかで売却してます(笑)
人生は有限です。
残クレとかローンで買うというのは、残りの人生の時間を買っているのと同じです。
70歳とか80歳の人が「お金貯まったらクルマ買う」と言うでしょうか?
目先の損を気にして時間を浪費するより、多少なり金利を払っても、好きなものを早く味わうほうが幸せな人生になると私は思っています。
(あと、残クレとかローンで買ったほうが値引きを引き出しやすかったりしますw)
それに、「お金がない」とか「贅沢は敵だ」なんて言って買い控えしていたら、日本経済が停滞してしまいます。
車やモノを買ってお金を使うということは、そのお金が誰かの給料になっているということです。
そして自動車はまさに日本の主軸産業。
それにお金を使うということは、社会貢献でもあるのです。
自分自身が良いものを買って身につけて行かなければ、身の丈は誰も引き上げてはくれません。
身の丈を上げてくれるモノを買って、自分自身の仕事の活力にしていきたいものですね^^

想像してみてください。貴方の欲しいクルマのドライバーズシートに座っている自分の姿を。
ワクワクしたときが買い時ですよ^^
ワンダー速報は、買いたい貴方の背中をグイグイ押します!(笑)
ということで、当ブログが参考になったよ、という方は、ネット見積もりをする際には↑の広告リンクから見積もっていただけると、毎日ブログを更新するうえで大変励みになります(笑)
2013年の3月にブログを開設して以来、毎日更新を貫いています!!
よろしければブックマークもお願いします^^
今後も気になる旬な車を中心にお届けしますので、応援よろしくお願いいたします^^
貴方と新しいクルマとの出会いが、素敵なものになりますように!^^
今回アップした動画はコチラ!!
エクステリア&内装編も併せてどうぞ↓
では次回のワンダー速報もお楽しみに!
ワンダー速報管理人が毎回使ってるネット査定はコチラ


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コメント
- No title
- ポルシェもロードマップにあるとのことですので、将来的にはそうなるのかもしれませんが、少しずつ、取り扱われる車のランクが上がっていて、「なるほど、参考になります!」から「へー凄いですねえ」になってきているような…。
もちろんいい車の記事や動画を見るのは好きなのですけど、だんだん遠くに感じるような、少し寂しい気もします。
でもそうなったとしても、いい車に対してバッサリとダメ出しするその姿勢は忘れて欲しくないですね!
- Re: No title
- まさおさん、コメントありがとうございます。
ポルシェもロードマップにありますが、軽自動車も買っていきますのでご安心を^^
私は軽自動車から輸入車まで、すべての車が好きですので。
高い車しか乗らないってことはありえないです。
今でもメインカーはフィットです。
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